クリントイーストウッドの映画ミリオンダラーベイビーでトレーラーハウスに住むのがどういうことかってことが理解できた。
日本もアメリカと同じような社会になってきてるんだろうね。
瀧 米国では、資産運用をしないとそれだけのお金を工面できず、できないとトレーラーハウスに住むみたいな話が、ある種現実的なわけです。しかし、まだ日本ではそこまで身につまされていません。そういった悲惨な状況が目に見えるようになってから慌てても手遅れかもしれませんが、社会としてそういった経験の蓄積が足りないから、「老後に備えておかなきゃ!」とあまり思わないのでしょうね。
柴山 公的年金においては、デフレ局面におけるマクロ経済スライド(物価や賃金、労働人口、平均寿命の変動に伴う支給額の調整)が手控えられ、本当なら実施されるべき受給の減額が見送られてきました。言い換えれば、現役世代が受給世代を重い負担で支えていることを意味しています。その結果、今の受給世代はそれほど困っておらず、日本の社会全体にひっ迫感が広がらないのかもしれません。
https://diamond.jp/articles/-/196915